「新語・流行語大賞」ノミネートでもコロナ猛威 「3密」など30語中17語 

コロナ対応に奮闘している小池百合子東京都知事
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 「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日発表され、新型コロナウイルス禍にある世の中を象徴するように「アベノマスク」「3密」「濃厚接触者」など関連ワードが過半数を占めた。アニメ映画が記録的な興行収入となっている大ヒット漫画「鬼滅の刃」もノミネートされた。トップテンは12月1日に発表される。

 30語のうち新型コロナ関連は17語。選考委員会は「ノミネート語すべてが、新型コロナウイルス関連でもおかしくないほど新語が登場。しかも、これまで存在する言語が独特の使われ方をした」と今年の傾向を分析した。

 安倍晋三前首相肝いりのコロナ対策として配布された布マスクは「アベノマスク」と呼ばれるようになり、費用対効果などで物議を醸した。感染を予防するための新たな概念「3密」や、人と人との社会的距離を保つ「ソーシャルディスタンス」といった言葉も定着。「濃厚接触者」「PCR検査」「クラスター」などの医療用語も日常的に使われるようになった。

 密がお約束だった通勤を避けての「テレワーク」や、「おうち時間」の増加。「ウーバーイーツ」でのデリバリー利用など、コロナによって「新しい生活様式」が始まったことが、ノミネート語によって改めて示された。

 それ以外では「鬼滅の刃」のほかに、13年に「倍返し」が年間大賞の1つに選ばれたTBS系大ヒットドラマ「半沢直樹」から「顔芸/恩返し」がノミネート入り。ラグビーW杯が日本開催された昨年は「ONE TEAM」が年間大賞に輝いたが、今年はスポーツ関連ワードの選出はなかった。

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