トランプ氏「勝利宣言するな」とけん制 米大統領選の開票作業続く
米大統領選は7日、最終盤の開票作業が続き、民主党のバイデン前副大統領(77)が激戦の東部ペンシルベニア州など2州で共和党のトランプ大統領(74)を逆転してリードを拡大した。バイデン氏は6日演説し「数字を見れば勝利は明白だ」と自信を示した。トランプ氏は声明で「絶対に諦めない」と強調し、さらなる法的措置に意欲を表明。激戦州では再集計が現実味を帯びており、必死の抵抗を続ける構えだ。
勝利宣言するなよ-。トランプ米大統領は6日、ツイッターで、開票が進む大統領選で優位に立つ民主党のバイデン前副大統領に対し「大統領職を奪取したと誤った宣言をするべきではない。私だって宣言できるのだから」と書き込んでけん制した。勝敗の鍵を握る東部ペンシルベニア州などで逆転されたことに焦りを募らせているようだ。
トランプ氏は、ペンシルベニアなどでバイデン氏が票を伸ばしているのを念頭に「投票当日の夜までは私が大差で先行していたのに、不可解なことにリードが消えていった」と主張。郵便投票の有効性などを裁判で徹底的に争う姿勢を示した。
トランプ氏は大統領選で不正があったと根拠を示さないまま一方的に主張、正当な票だけ数えれば自分が勝っていると訴え続けている。