伊藤健太郎が謝罪行脚 スポンサーや関係先に直接出向き…主演舞台の降板正式決定
自動車運転処罰法違反と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕され、10月30日に釈放された俳優の伊藤健太郎(23)が、スポンサーや関係先に直接出向いて謝罪行脚していることが7日、分かった。同日行われた、伊藤が主演し女優の黒木瞳(60)が監督の映画「十二単衣を着た悪魔」の公開記念舞台あいさつ後に、関係者が明かした。伊藤は主演舞台「両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)」を降板することも正式決定。同作は代役を立て、12月に東京、来年1月に大阪で上演される。
衝撃的なひき逃げ事件の余波は、まだまだ続いている。この日、主演舞台「両国花錦闘士」の降板も発表された伊藤の現在について、関係者は「本人がお詫び行脚をしてます」と明かした。
映画の公開1週間前というタイミングでの逮捕だっただけに、迷惑をかけた黒木と配給元には伊藤サイドから直接謝罪の申し出があったが、同関係者は「スポンサーや番組にお詫びして、こっちは最後でいい」と返答したという。被害者との示談についても「話し合いは進行していると聞いています」とした。
この日は、主演不在という異例の形で「十二単衣-」の舞台あいさつが行われた。登壇者たちは映画のトークに専念し、黒木は「東陽一監督に『映画というものは、みんなの力で作り上げる総合芸術なんだ』と言われました。エンターテイメントの世界で40年やっていますけど、多くの人に支えられてここにいるんだなと思います」と公開に至ったことを感謝。伊藤には触れなかったが、関係者は「あのあいさつは、黒木さんなりのエール」と代弁した。
伊藤逮捕の連絡を受けた黒木の様子について、関係者は「驚き、怒り、最後は母のように心配していた」と振り返った。留置所で対面できないかと関係者に相談したほど。逮捕翌日に釈放されると、すぐに電話をし「あんたダメだよ。これからもあるんだから、頑張っていこうね。応援してるね」と言葉をかけ、伊藤は涙を流していたという。
黒木と配給元には伊藤からA4用紙1枚の直筆の手紙が届いた。留置所で書かれた謝罪文で「未熟でこんな事件を起こし、すみませんでした」という内容だったという。関係者は「反省と感謝の日々を送っているようです」と説明した。