酒井くにお 「今の若い人は素晴らしい。真似したい」 弟とおると50周年記念公演
松竹芸能のベテラン漫才コンビ、酒井くにお・とおると海原はるか・かなたの2組が8日、大阪・心斎橋角座で50周年記念公演を行った。ソーシャルディスタンスを守り、客席が70人に限定される中、2組は2本のネタや50周年を振り返るクイズコーナーなどで奮闘し、笑わせた。
酒井くにお(72)と酒井とおる(69)は兄弟コンビらしい息の合ったやりとりで沸かせた。終演後の会見でとおるは「45周年のときは1組ずつでやったので、いろんなプログラムがあって大変だった。今回は(はるか・かなたと)2組なので、割と気楽にやれた。楽しくできた」と笑顔を見せた。
自宅で倒れた際、近所に住む海原はるか(72)とはるかの交際女性に助けられた経験もあるという、くにおは「お客さまも良かった。はるか・かなたさんとは何の打ち合わせもなしでできた」とコメント。良きライバルとの充実した時間を振り返った。
後輩芸人へのアドバイスを聞かれると、とおるは「私らはコント、漫才を両方やってた。アイデア、動き先行でやった。若い人も思いついたことをやって欲しい。大丸・ラケット師匠に動きのあることばかりやってていいか相談したら、『若いときは何でもやったらいい。ワシらも若いときはボクシングのネタをやったりした』と言われた」と言葉を送った。
くにおは「今の若い人には、吉本(興業)さん含めて何もいうことない。素晴らしい。歌もうまいし、踊りもすごい」と絶賛し、「負けないように真似しようと思う」と気合を込めた。