柳楽優弥「鬼滅にまで響かせているのか…」 波を描いた北斎の偉大さに圧倒
第33回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが9日、都内で開催され、クロージング作品「HOKUSAI」(来年5月公開)にW主演した柳楽優弥(30)と田中泯(75)が出席した。セレモニー前には、同作の舞台あいさつも行った。
同作は「富嶽三十六景」などで知られる浮世絵師・葛飾北斎の人生を描いた物語。青年~壮年期の北斎を演じた柳楽は「クロージング作品に選ばれて嬉しい。チャンバラではなく、時代劇で有名なアーティストを演じられて興奮した」と役得に笑顔を見せた。
大人気アニメ「鬼滅の刃」の主人公が使う「水の呼吸」は、北斎が描いた波が参考にされているという説も。柳楽は「(同作で)波に感動する理由を見つけたかった。なぜここまで波を描くのか。鬼滅にまで響かせているのか…」と世界的アーティスト・北斎の偉大さを感じていた。
田中は老年期の北斎を熱演。北斎のセリフを口にする喜びを明かした上で「とにかくひたすら光栄な時間を過ごさせていただいた。本当に幸せでした」と感謝した。両イベントには、脚本の河原れん氏も出席した。