トヨタ検討…クラウンセダン終了へ70年の歴史に幕 SUVやミニバンの人気拡大で

 トヨタ自動車が、主力高級車「クラウン」について、従来のセダンタイプの生産、販売の終了を検討していることが、11日分かった。1955年に初代が発売され、現行は15代目。トヨタだけでなく日本の高級セダンの代名詞だが、近年は以前ほど販売が振るわず、てこ入れが必要と判断したとみられる。セダンとして約70年の歴史に幕を下ろす公算が大きい。

 国内の自動車市場では、スポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバンの人気拡大に伴ってセダンの販売が低迷。特に若年層を中心に「セダン離れ」が進んでいる。日本自動車販売協会連合会などによると、クラウンはバブル期の1990年代に年間販売20万台超を記録。その後は減少傾向が続き、2019年は前年比28・2%減の3万6125台にとどまっていた。

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