藤井二冠 王位就位式で思い新たに…上座に座ること多く地位の重み感じる
将棋の藤井聡太二冠(18)が12日、都内で行われた第61期王位の就位式に出席。今年8月の同タイトル獲得から約3カ月が経過した現在の思いを、改めて語った。
黒の紋付羽織袴姿で登壇した藤井二冠は、王位獲得から現在までの心境を問われると、「その間の対局で、ほとんど上座に座ることになったので、そういったことで地位の重みというのは感じています」と初々しく回答した。
一方で、王位獲得後の公式戦は10局で6勝4敗。うち8局がタイトルホルダーおよびタイトル経験者との対局ではあったが、デビューから3年連続で勝率8割以上の藤井二冠にとっては、やや苦戦となった。特に王将戦挑戦者決定リーグは序盤で3連敗しただけに、「王将リーグでも現状負け越してしまっているので、まだまだ実力を付けなければいけないなというのは、日々感じるところです」と反省も口にした。
さらなる頂を目指し続ける藤井二冠。登山に例え、棋士人生の何合目か、との質問には「将棋というのは、どこまで行っても『ここが頂点』というのはないと思うので、変わらず強くなるために努力することが大切だと感じています」と、これまで通りに淡々と答えた。