岩田健太郎教授 五輪組織委の対応「欺瞞」…五輪外国人客に14日間の待機免除に
岩田健太郎神戸大学医学研究科感染症内科教授が12日、ツイッターに新規投稿。「東京五輪の外国人観客 原則14日間の待機免除で検討」とのNHKニュースを引用し、ダイヤモンドプリンセス号で新型コロナウイルス感染者クラスターが発生したことを踏まえ、外国人を待機免除とすることに疑問を呈した。
岩田教授は、組織委員会の武藤事務総長の言葉「外国に住むチケット保有者は数も多く、2週間の隔離や公共交通機関の制限は現実的でない」を引用し、「ていうか、海外から客呼んで五輪のほうが現実的じゃないと思う」と新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ有効な方法が見つからない現状で海外の客を迎え、開催することこそ「現実的ではない」と指摘。
続く投稿で「こうやって無理を通して道理を引っ込めて、五輪のあとで言うセリフも容易に予測できます。『感染対策はしっかりやっていた。完璧ではなかったにしても』」と組織委がいいわけに使いそうな言葉を予測。
さらに別の投稿でダイヤモンドプリンセス号に言及。「仮に観客として来日した方が重症化したりクラスター作ったり、場合によっては死亡したとしてもそれは『五輪関係』としてカウントしなければ問題にならない。アスリートと違って目立ちませんから。DP号から帰国して発症したCOVID患者がカウントされず、『二次感染がなかった』とうそぶいた欺瞞と同じ」と指摘した。