吉村知事、記者団に異例のお願い「静かにメシなんて食えるか!という論調は…」
大阪府の吉村洋文知事(45)が13日、府庁で囲み会見に応じ、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた11日の府の対策会議後に「静かに飲食」を府民に呼びかけたことについて「静かにメシなんて食えるか!という論調だと、そうだなと思ってしまう。メディアの皆さんにもご協力をお願いしたい」と、記者団に異例の要請をした。
12日には、府内で過去3番目に多い231人が感染した。吉村知事は感染がさらに拡大した場合、新たな休業要請などを行う可能性は否定しなかったものの「飲食業で働く人々や、その家族も日々生活している。副作用が起きないように、コロナを抑える社会体制をつくらないといけない」と第3波でも店舗などへの要請を見送った理由を改めて説明した。
どんちゃん騒ぎで感染リスクが高まるとして、忘年会シーズンを前に府民一人ひとりの意識を高めることが最重要とした。「静かに飲食」はシンプルな言葉だとして「当たり前のことを徹底してやる。一人ひとりの力が大きな力になる。社会全体で抑えていかないといけない」と強調。記者団にも「静かに飲食というのを、できるだけ報道してほしい」と理解を求めた。