嵐 紅白どうなる? ライブ生配信の“裏”…中継での出場濃厚
大みそかに放送される「第71回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・30)の出場歌手42組が16日、発表された。未曾有(みぞう)のコロナ禍で迎える今年の紅白は、従来より放送が15分短縮される中、出場歌手数は昨年より1組多い形となった。史上初の無観客でNHK側は「基本的には生放送」という信念を元に中継を駆使することも視野。新たな紅白の形を模索していくとした。今年いっぱいで活動休止となる人気グループ・嵐は、12年連続12度目の出場が発表された。
嵐の5人そろっての姿が“見納め”となる当日は、無観客ライブ「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」を生配信することが決まっており、紅白との“両立”が注目される。
それぞれの時間帯は重なるものとみられ、紅白には中継での出場が濃厚だ。図らずも“裏”となるが、制作統括の加藤英明氏は「視聴者の皆さんには両方楽しんで頂きたいという気持ち」と話す。
これまでグループで5度、個人で4度司会を務めるなど、紅白の“顔”として貢献してきた嵐。フィナーレを飾る舞台となるだけに、「大きな期待を寄せています」と最大の目玉であることに変わりはない。「12月31日にライブを行うと聞いていますが、これからどういう演出にするか事務所さんなどと相談しながら決めていきたい」と、イレギュラーな環境の中で最大限のクライマックスステージを模索していく。
また、嵐だけでなく、史上初の無観客紅白となる今年は主たるステージをNHKホールに設けながらも、中継出場が例年より増える見通し。加藤制作統括は「すべて生でなければいけないというわけではない」と話し、一部収録での出場方法も見いだしていくという。毎年恒例の全出場者が一同に会するオープニングなどについても「これから考えていきます」と、様々に可能性を探る。
また、さらなる追加出演者について「視聴者の期待の高いアーティストがまだいらっしゃるとすれば最後まであきらめずにいろんな可能性を探っていきたい」とした。