大みそかに放送される「第７１回ＮＨＫ紅白歌合戦」（総合、後７・３０）の出場歌手４２組が１６日、発表された。未曾有（みぞう）のコロナ禍で迎える今年の紅白は、従来より放送が１５分短縮される中、出場歌手数は昨年より１組多い形となった。史上初の無観客でＮＨＫ側は「基本的には生放送」という信念を元に中継を駆使することも視野。新たな紅白の形を模索していくとした。都内の同局で初出場１０組のうち８組が会見し、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬらが紅白初出場の喜びを語った。

　ヘビーメタルとアイドル性を融合させ、海外人気も高いＢＡＢＹＭＥＴＡＬは、結成１０年の節目に初めて紅白切符をつかんだ。

　今年はコロナ禍でアジアツアーが中止となったが、ＳＵ－ＭＥＴＡＬ（２２）は「私たちはメタルという強い音楽をやってるので、こういう時だからこそ、メタルの力でエールを送るパフォーマンスができれば」とエネルギッシュなステージを約束。ＭＯＡＭＥＴＡＬ（２１）も「とても苦しい１年でした。でも、私たち以上につらい思いしてる方々がいる。私たちの音楽を通じて、少しでも笑顔になってもらえたら」と願った。

　豪華メンバーが顔をそろえた会見で、ＳＵ－ＭＥＴＡＬは「ステキなアーティストの方と一緒に出ている中で、少しずつ実感がわいてきました。『すごい所に来てしまった』と思いますが、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬらしく紅白を楽しめたら」と初々しさをのぞかせた。