「いないいないばあ」 絵本で初の700万部突破 1967年出版 世代超え人気
0歳児から楽しめる赤ちゃん絵本の先駆けとして知られる「いないいないばあ」が日本の絵本で初めて発行部数700万部を突破することが23日、分かった。
1967年に日本初の本格的な赤ちゃん絵本として出版。作者は児童文学作家の松谷みよ子さんで、絵は画家の瀬川康男さん(ともに故人)が担当。顔を隠した熊や猫が、ページをめくると「ばあ」と顔を出して現れる。
生まれて初めて赤ちゃんに与える絵本「ファーストブック」の定番として世代を超えて読み継がれる。600万部は2016年に突破した。
発行元の童心社の酒井京子会長(74)は「赤ちゃんが『自分が愛されている』と感じることができる絵本。これからの時代も赤ちゃんに寄り添う本として読み継がれてほしい」と話す。
絵本で他に発行部数が多いのは、「ぐりとぐら」(福音館書店)の約533万部、「はらぺこあおむし(通常版)」の約420万部など。