小沢氏、「桜」前夜祭の負担報道に「結局、安倍氏は国会で嘘しかついていなかった」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が23日、公式ツイッターに新規投稿。「桜を見る会」前夜の懇親会で、ホテル側が作成した領収書に昨年までの5年間にかかった費用のうち安倍晋三前首相側が少なくとも800万円以上を負担したことを示す内容が記されていると報じられたことを受け、「安倍氏は国会で嘘しかついていなかった」と、今回報道された内容を国会答弁では否定していた経緯を踏まえて苦言を呈した。
安倍氏は国会で「懇親会のすべての費用は参加者の自己負担で支払われ、事務所や後援会の収支は一切なく、政治資金収支報告書に記載する必要はない」とし、明細書も「ホテル側からの発行はなかった」と説明した。
その答弁と相反する報道の内容を受け、小沢氏は「結局、安倍氏は国会で嘘しかついていなかったということ」と切り出し、「こんな犯罪が捜査機関の忖度で、これまで見逃されてきたことが異常。数名に焼酎と佃煮を配って逮捕される村議もいる。総理だけは何をやっても許されるなら、法治国家とは言えない」と指摘。「今この国の法と正義が試されている」と訴えた。
安倍氏の後援会主催の懇親会は7年前から昨年まで都内のホテルで毎年開かれ、会費5000円で支援者らが参加していたが、野党側が国会で「安倍事務所が費用を補てんしていたのではないか」と追及。全国の弁護士らからは政治資金規正法違反などの疑いで告発状が提出され、東京地検特捜部が安倍氏の公設秘書らを任意で事情聴取している。