吉村知事「トリアージ」発言巡り「一部のアンチが」「命の選別とは全く違う。病床の最適化」

 大阪府の吉村洋文知事(45)が24日夕、大阪府庁で新型コロナウイルス対策本部会議を開き、27日から12月11日までの間、大阪市の“キタ”と“ミナミ”の飲食店への休業・時短要請と、政府へのGoToトラベル、イートの一時停止(大阪市)要請を決定した。

 大阪では24日、新たに210人の感染が判明。重症者は103人となり、重症病床使用率が50%を超えた。同使用率は、最大確保できるコロナ重症者用の206床を分母に計算しており、24日時点で確保できているのは130床。このまま感染拡大が抑えられなければ、重症者の数が病床数を上回る緊急事態となっている。

 感染急拡大に伴い、救急病床の「トリアージ」について言及し始めている吉村知事だが、会議後の囲み会見では、「トリアージ」の意味について、改めて質問が出た。

 吉村知事は、大阪府全体のICU(集中治療室)の数が約500室であり、この中で206床を確保するため、公立病院などに一時的に救急搬送を停止して、ほかの民間の病院でみてもらうなど、さらなる「医療資源の最適化」が必要とし、自身が使った「トリアージ」は「命の選別をするということではありません。命を守るために、適切な病床の、医療資源を配分していくこと。ここは誤解の生じないようにしていただきたい」と説明した。

 ネット上では「トリアージ」発言が1人歩きしていることに、「一部で何か“命の選別だ”って言ってるアンチの人達がいますが、それは違います。僕が言ってるのは、“病床の最適化”“医療の最適化”。一部のネット上で“吉村が命の選別をしている”というのは、全く違う。ここではっきりと申し上げておきたい」と訴えた。

 そして「医療資源は限りがある、無限ではないんだ、ということをご理解いただいて、なんとか感染拡大を抑えていく」と理解と協力を呼びかけた。

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