東京都医師会・尾崎会長「Go To」広範囲での停止を求める
東京都医師会会長の尾崎治夫医師が29日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演し、国の観光支援事業「Go To トラベル」についての考えを明かした。
新型コロナウイルスの感染拡大が「第3波」とされる中、尾崎氏は、以前は感染者0の県もあったが、現時点ではほぼ全国的に感染者が出ていることに注目。東京、大阪、愛知、北海道などの感染者が多い地域だけに対応するのではなく「一気に全部を抑えないと感染の広がりは止まらないと思います」と見解を示した。
「Go To」が感染再拡大の原因かどうかについては明言を避けたが「『Go To』をきっかけに人の流れが増えてきた」ときっぱり。「すごく危ない状態になってますから、ここで一度、人の流れを止める」と提案した。
コメンテーターの橋下徹弁護士が「全国的にですか」と確認すると、「北海道、首都圏、中部、近畿、九州、沖縄の大都市周辺ですね」と解説。都道府県単位のピンポイントで「Go To」を一時停止しても「何週間もかかっても止められない状態になって、感染者の数はどんどん増えてくる」と警鐘を鳴らした。
尾崎氏は今月20日に緊急会見を開き、「Go To」を一時停止すべきだと主張。「このままでは医療崩壊につながる」と危機感をつのらせていた。