吉村知事 看護師不足「お給料もっと出してもええんちゃう?」に答える
大阪府の吉村洋文知事が5日、読売テレビの情報番組「あさパラ!」に出演。今月15日の運用開始を目指す新型コロナウイルスの臨時施設「大阪コロナ重症センター」について、「ありとあらゆる手段を使って、1床でも多く動かせるように動いています」と話し、自衛隊にも看護師の派遣要請を打診していることを明かした。
重症センターは11月末に第1期分の30床が完成。130人の看護師が必要な中、確保できているのは50人。圧倒的に看護師が不足しており、関西広域連合などに40人の派遣を要請している。
MCのハイヒール・リンゴは「(看護師の)お給料、もうちょっと出してもええんちゃうの?」と素朴な疑問をぶつけた。大阪府看護協会の公式ホームページでは、「医療崩壊を防ぐ!危機的状況から国民を守るため看護の力を!」という真っ赤な文字とともに、重症センターの看護師を「急募」。「給与50万円(日勤8回・夜勤6回程度、夜勤手当含む)+別途手当支給」「宿泊施設準備(無料)」などと記されている。
吉村知事は「別にケチってるわけでも何でもなくて。看護協会と大阪の実務方で話し合って決定した。僕は金額にはタッチしてないんです」「医療業界の中での金額は知事が決めるような話ではない」と説明し、「財源はいくらでも出して、来てもらいたい思いはある。ただ、いろんな病院、医療機関、いろんな給料で働いてる方がいらっしゃる中で、ここだけ一律ボーン、と給料を知事が決めるのは違うのかな、と思って」と複雑な裏事情が絡み合っていることも示唆した。
その上で、「特にコロナ専門の病院で働いてらっしゃる看護師さん、お医者さん、それだけでなく検査技師だったり、周囲の方とかたくさんいらっしゃいますけど、そこに対する財政、予算の投下は徹底的にやるべきだと思う」とコロナに関わる人に何とか予算を回せないか、との思いを吐露していた。