吉永小百合主演映画のポスターは“鉛筆画” 東映・故岡田会長が逝去間際まで考案
女優の吉永小百合(75)が主演する映画「いのちの停車場」(来年5月21日公開)のティザービジュアルが13日、解禁された。ポスターは、11月18日に急性大動脈解離のため71歳で亡くなった、東映の岡田裕介会長が考案した。
日本映画界を背負って立った重鎮の“形見”がついに完成した。同作のクランクイン前に「写真だと思って見たら実は鉛筆画だった」と感動した岡田会長がポスターに鉛筆画を施すことを考案。作品の筆者である富山在住の鉛筆画家・古谷振一氏を起用し、製作着手から3カ月を経て完成した1枚となった。
主演の吉永、松坂桃李(32)、広瀬すず(22)、西田敏行(73)ら主要キャスト4人の似顔絵が描かれたポスター。繊細ながらも温かみのある筆遣いで同作のテーマである“いのちを生きることの喜び”を表現し、写真と見まごうほどの出来栄えに仕上がった。
鉛筆画は1人描くのに2週間を要し、4人分で計2カ月。陣頭指揮を執った岡田会長はティザービジュアル内にあるカラーの場面写真をセレクトしたほか、レイアウトまでを逝去間際まで熟考。岡田会長は、1人1人の鉛筆画が届くたびに喜んでいたという。