辛坊治郎氏 ヨット再挑戦は7年前の遭難時に「決めた」 救命いかだで漂流しながら
フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が14日、東京・有楽町のニッポン放送で行われた「辛坊治郎 ヨット太平洋横断“再挑戦”にズーム!大発表会」に出席した。
辛坊氏は2013年に全盲のセーラー・岩本光弘氏とともに小型ヨットで太平洋横断にチャレンジしたが、マッコウクジラに衝突し沈没、遭難するという苦い経験を味わった。再び挑戦することになり、同氏は「人生のつじつまを合わせようと思います。誰かに勇気を与えたいとかそんなことではない。来年65歳を迎えるにあたり、第三の人生に向かっていくためのどうしても必要な通過ポイント」と決意表明した。
再挑戦への思いは、7年前の遭難時から既に芽生えていたといい、「次に必ずやると、救命いかだで漂流しながら決めた」と告白。「あのとき(遭難後の)会見で、また挑戦するのかと聞かれて、『これだけご迷惑をお掛けして、もう一度行きたいとは言えないじゃないですか』とは言ったんですが、『やらない』とは言っていない」と苦笑しながら振り返った。
遭難から約3カ月後の2013年9月に購入した船で、再び挑戦する。前回よりも全長が約3メートル長い船だといい「マッコウクジラに乗り上げるくらい大丈夫」と安全面も強化してのチャレンジを強調。来年4月下旬から5月上旬にかけ、天候の安定した日を選び大阪・淡輪ヨットハーバーから出発予定。約2カ月の渡航を描いているという。
7年前は救助費用が税金でまかなわれたことに批判の声も挙がったが、「気にしていないと言ったら炎上するので言わないが、仕方がないと思っている。8年間、良き納税者として社会貢献してきました。皆さんに助けて頂いて、もういっぺん行かせて頂けることになった」と辛坊氏。
現在持っているレギュラー番組については各局に「年度末でのひと区切り」と来年3月までの降板を伝えており、今年7月にスタートしたニッポン放送の冠番組「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(月~木曜、後3・30)に関しては、“休業”する形を取るという。