すい臓がんのため１３日に亡くなった女優・浅香光代（本名・北岡昭子＝きたおかしょうこ）さん（享年９２）の葬儀・告別式が１７日、東京・浅草の圓照寺で営まれ、内縁の夫であるコメディアン・世志凡太や息子２人のほか約３０人が参列した。法名は「光舞院釋尼昭香（こうぶいんしゃくにしょうこう）」。

　「浅香先生には随分お世話になった」と話す、参列した作家・来間謙二さん（７１）によると、弔辞では世志が「世志凡太だぞ！分かるか？忘れるなよ！」と涙ながらに、遺影の浅香さんに呼びかけたといい、その言葉は会場の外まで響く、力強い口調だった。昔からのファンが絶叫し、涙する場面もあったと明かした。

　棺の中には、ご両親と思われる古いセピア色の写真が添えられていたという。浅香さんを乗せた棺は、長男の北岡一男さんが位牌、次男の昭次さんが遺影を持ち親族や関係者、ファンに見送られた。