林家こん平さん死去 77歳 笑点「チャラーン」で人気

 日本テレビ系の演芸番組「笑点」などで知られた落語家の林家こん平(本名笠井光男=かさい・みつお)さんが17日午後2時2分に誤嚥性肺炎のため亡くなっていたことが、21日、分かった。77歳。所属の落語協会が発表した。19日に家族葬が執り行われた。

 こん平さんは1943年新潟県生まれ。58年に初代林家三平に弟子入りし、66年の「笑点」スタート時から大喜利コーナーにレギュラー出演した。地元・千谷沢村を「チャーザー村」と言うなど、愛きょうたっぷりの方言を駆使したり、明るく「チャラーン」と言い放つかけ声などで人気を博した。

 また、落語会随一の卓球好きとしても知られ、三遊亭小遊三らが所属する「らくご卓球クラブ」の発起人でもあった。

 晩年は病魔との戦いの連続だった。2004年8月、日本テレビ系「24時間テレビ」内で「笑点」の特番に生出演後に倒れ、救急搬送。多発性硬化症と診断され、闘病を続けていた。13年には糖尿病による壊死で左足の指を3本切断。壊死の影響で心肺停止に陥ったこともあった。昨年4月には小脳梗塞のため緊急入院。手術は行わず投薬治療で回復し、同5月3日に退院していた。

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