NMB吉田朱里、涙の卒業公演 10年間のアイドル人生に幕「NMBが大好きで宝物

 NMB48の吉田朱里(24)が21日、大阪・なんばのNMB48劇場で卒業公演を行い、10年間のアイドル人生に幕を下ろした。当初は11月30日に予定されていたが、カゼによる体調不良で延期されていた。

 この日は吉田が7期生のためにプロデュースした「Will be idle」公演を小嶋花梨(21)ら計7人で体感した。最後までグループを思う吉田の「(7期生と)同じ公演を覚えて残したい」という思いに賛同したメンバーと出演。コロナ禍で先輩との共演もままならない、9月お披露目の最若手にとって最高の“置き土産”だった。

 最後の自己紹介を楽しんだ後は、公演延期を反省!?した。「最後まで振り回してすいません。(延期の)発表が遅れたみたいで、(当日に)新幹線で大阪まで来てた人がいたって」と謝罪。「私に休みはいらないです。(かえって)体壊すから」と苦笑した。

 アイドル生活が3週間延びる間に、すっかり体調が回復した吉田は、10月24日の大阪城ホールでの卒業コンサート以来という全力パフォーマンスで魅了した。入場者数が制限される中、訪れたファン104人は若い女性客が目立った。16年にYouTubeの個人チャンネルを開設。「アカリンの女子力動画」でYouTuberとして女性の支持を獲得した吉田はデビューシングル「絶滅黒髪少女」、など全16曲を披露した。

 2010年の加入以来、汗を流してきた劇場を満喫した。村瀬紗英(23)、渋谷凪咲(24)らも参加したセレモニーにはドレス姿で登場。同期の白間美瑠(23)との「卒業旅行」では感極まりつつも笑顔で歌い切ったが、OGの門脇佳奈子(24)からの手紙では涙を見せた。

 最後のあいさつでは「いろんなお仕事をやってきたけど、ステージに立ってアイドルしてる時間が一番好きでした。NMB48が本当に大好きで宝物でした。この先、これ以上、自分が夢中になって大好きになれるものに出合えるか自信ないくらい」とNMB愛を強調。

 そして、「NMBと同じくらい好きになれるのはコスメのプロデュースだと思うから、1人の女性として『アカリン、大成功やな』と思ってもらえるよう、きょうここを旅立ちたいと思います。皆さん、10年間ありがとうございました」と一礼。メンバーには「絶対成功して、劇場のトイレ増やそうな」と約束して大喜びさせた。

 グループに多大な貢献をしてきた吉田は、卒業後も後輩たちの道しるべになるべく高みを目指す。

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