吉村知事「国会議員はボーナス全額、逮捕されても税金から」 看護師の減給に声震わせる
大阪府の吉村洋文知事が22日、MBSの夕方の報道・情報番組「ミント!」に生出演。新型コロナウイルスの患者を受け入れている一部の病院で、看護師のボーナスがカットされているなどの現状に、「あってはならない」「ありえない」と声を震わせ、訴えた。国に対しても「強力に支援」を働きかけていることを明かし、「国がやらないなら大阪単独でやる」と述べた。
大阪市ではコロナ患者病床を新たに確保した医療機関に1床あたり1000万円の協力金を発表。大阪府でも、新たに軽症・中等症患者を受け入れる医療機関に対し、協力金の支給を検討している。
吉村知事は自身が今最も気になることとして、「すでに今受け入れてらっしゃる(病院の)看護師さんのボーナスがカットされたり、十分でないという話を聞いたりします」と切り出し、「これはあってはならないことだと思うんです」「(高齢者の)介護などの仕事が増えていて、それでいてボーナスカットとかありえない」と声を上ずらせた。
続けて「国会議員はボーナス全額フルでもらえるわけです。逮捕されてもボーナス満額でしょ、税金から」と公選法違反罪で公判中の元法相の河井克行被告と妻の案里被告に、期末手当(ボーナス)309万5895円がそれぞれ支給されている現実にも触れ、訴えた。
「最前線で、コロナの病院で働く看護師さんが(ボーナス)カットされることはあってはならない。ここに僕は支援を強力にやっていこう、と。国に対しても働きかけてますし、国がやらないというなら大阪単独でやります」と明言した。