中村泰士さん死去 「喝采」「北酒場」「心のこり」「わたしの青い鳥」など昭和史に残る作曲家
ちあきなおみさんの「喝采」などを作曲した作詞作曲家で歌手の中村泰士さんが肝臓がんのため、20日午後11時50分、亡くなった。81歳。奈良県出身。葬儀は24日、身内のみで大阪市内の寺院で執り行った。
中村さんは9月末ごろ体調不良を訴え、10月初旬の検査で肝臓がんと診断された。退院後の10月30日から抗がん剤による治療を受けながら、11月14日にはステージ復帰。11月16日には肝臓がんを公表。「勇気を持って最先端治療を受けさせて頂き生きて!音楽人生最終章を完成させたいと願ってます」と気力あふれるコメントを発表していた。
今月5日、大阪港を出港した客船内で、ライブを行ったのが最後のステージとなった。
中村さんは作曲家として、細川たかしの「北酒場」「心のこり」、桜田淳子の「わたしの青い鳥」、五木ひろしの「そして・・・めぐり逢い」、園まりの「夢は夜ひらく」、ザ・ピーナッツの「大阪の女」など、昭和史に残る多数のヒット曲、名曲を生んだ。
最後まで音楽への一途な思いを貫き、自ら「ジェントルで、グレートで、ゴールドな曲」を「G-POP」と名付け、闘病中の11月初旬には11曲の新曲をスタジオで映像に撮り残し、YouTubeで公開していた。