【山田美保子のミホコは見ていた!】バラエティーと嵐-
24日に放送された「VS嵐 最終回4時間生放送スペシャル」(フジテレビ系)の世帯平均視聴率が15・2%(ビデオリサーチ・関東地区)だったことが25日、わかった。
およそ13年にわたり、嵐が2480回も対戦した同番組。ラストの「ボンバーストライカー」では早々にコールド負けが決まるも、特別ルールによりメンバーはやり切った。
これには「打倒 嵐!連合軍」の妻夫木聡や生田斗真、佐藤隆太、そして嵐を母親のような目線で愛でてきた森三中の大島美幸らが目を潤ませながら大拍手を送った。
「嵐の冠バラエティー番組」と言われて私が最初に思い浮かべるのは2001年10月から日本テレビ系で始まった「真夜中の嵐」である。彼らにとって初の単独レギュラー番組にあたり、その後、「Cの嵐!」「Dの嵐!」「Gの嵐!」「嵐の宿題くん」へと繋がっていく。
当時、“バラエティー・リーダー”は意外にも松本潤だった。グループのリーダーが大野智で、芝居のリーダーが二宮和也、勉強リーダーが櫻井翔、当時「もっともアイドルっぽかった」相葉雅紀がアイドルリーダーになり、消去法で決まったそうだが、松潤はゲテモノを率先して食べたし、身体を張るゲームに迷わずチャレンジしていたものである。
あれから20年。嵐は仲良しならではのワチャワチャ・トークを完成させた。仕切りの達人・櫻井が口火を切り、“裏回し”もできる二宮が絶妙の間でトークをまわし、松本や相葉はチャチャを入れたり顔芸とも言うべき表情のみのリアクションをする。それを無言で見守っていた大野が大オチをつけるというのが“パターン”。この団体芸のお蔭で、彼らのコンサートのMCはグダグダにならなかった。
アーティストとして揺るぎないポジションを得ても、身体を張るシーンでは、昨今、若手芸人でさえなかなかやらないようなことを嵐は惜しげもなく披露した。トークと共に自分たちだけで笑いを完成させたのである。
こんなアイドルグループを他には知らない。バラエティー班の一人として心からの感謝と敬意を表します。ありがとう、嵐!
そして、本当にお疲れ様でした。