市川猿之助“リアル半沢”に驚き「話題を優先させるんだ」

 笑顔で会見する市川猿之助(左)と松本幸四郎(撮影・伊藤笙子)
 図夢歌舞伎「弥次喜多」で初監督を務めた市川猿之助=東京・東銀座の東劇(撮影・伊藤笙子)
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 歌舞伎俳優の市川猿之助が26日、都内で行われた、配信型歌舞伎作品・図夢歌舞伎第2段「弥次喜多」の配信初日会見に出席。今年、社会現象ともなったTBS系ドラマ「半沢直樹」に出演していた猿之助は、来年4月1日付けで三菱UFJ銀行の頭取に就任することで、半沢直樹のモデルではないかと話題になった半沢淳一氏について言及した。

 猿之助は同作で、東京中央銀行の伊佐山部長役を好演して話題に。この日は「半沢直樹」の質問に対し、「今年はあれ(半沢)があったから、お仕事ができた」としみじみ。新型コロナウイルスの感染拡大に苦しんだ1年を振り返り、「そういう時期に、歌舞伎以外にお仕事があったというのは、非常にありがたいと思ってます」と話した。

 一方で、伊佐山役の影響でバラエティー番組などに引っ張りだこになっている現状に「僕は“バブル”と思ってるので、31日でそれは弾けます」と、年内いっぱいであることを強調。それでも「役者ってのはお声をかけいただいたときにそれができないと行いけない。常に何でもできるようにしておきます」と、仕事としては前向きにとらえていることも明かした。

 半沢氏の“リアル半沢”ぶりに話題が及ぶと、「すごいですよね。(昇進は)何人か抜きでしょ。銀行も、話題を優先させるんだなと」とニヤリ。「話題って、大事ですもんね」と、エンターテイナーとしての“本音”ものぞかせていた。

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