第2の故郷で“5人の絆”再確認…14年15周年ハワイ公演【嵐メモリーズ4】
嵐が活動休止する2021年まであと6日。デイリースポーツでは、デビューした1999年から21年間を追い掛けてきた中から、7回にわたって名場面を振り返ります。
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“第2の故郷”に凱旋(がいせん)した。デビュー会見を行った思い出のハワイで、15周年メモリアル公演が実現。オアフ島ホノルル郊外の特設ステージを舞台に、2日間で3万人を動員した。
南国の雄大な開放感が、周年を祝うライブをドラマチックに演出した。太平洋上空を旋回した黒いヘリコプターから、5人はステージに降臨し、デビュー曲「A・RA・SHI」を熱唱。夕陽に照らされ、ハワイアンアレンジされた「マイガール」、「Everything」を披露し、感慨に浸った。
15年ぶりに思い出の地に立った。01年11月にハワイ公演を行う予定だったが、米同時多発テロの影響で中止に。時を経て日本を代表するグループに成長した5人は、ハワイ州のニール・アバクロンビー知事からの招待を受ける形でこの公演を実現させた。
アンコールでは、リーダーの大野智(40)が胸の内を吐露した。デビュー当時はグループ結成に乗り気でなかったといい、「もやもやしていた…」と述懐。だが、“原点”に回帰し、たどってきた道のりは間違っていなかったと改めて確信した。「15年たって、今は葛藤はありません。15年支えてくれた皆さんのおかげです」と涙ぐんだ大野。相葉雅紀(38)や松本潤(37)も「嵐で良かった」「この5人で良かった」と瞳を潤ませた。
デビュー会見で使用したクルーザーとも“再会”。まだ全員が10代だった頃の初々しい記憶がよみがえった。南国の懐かしい景色に再びパワーをもらい、誇り高きグループへと、5人はさらに進化していくことになる。