大みそかの「第７１回ＮＨＫ紅白歌合戦」（後７・３０）のリハーサルが２９日、会場となるＮＨＫホールや同局スタジオで始まった。活動休止が迫る嵐は不在だったが、ジャニーズ事務所の仲間が次々とエールを送り、関ジャニ∞・村上信五（３８）は「来年は嵐の代わりに、嵐を巻き起こす」と宣言した。

　嵐と関ジャニはデビュー時期は違えど結成前、１９９０年代のジャニーズＪｒ．黄金期に、東西で切磋琢磨（せっさたくま）し合ったキズナがある。紅白でも関ジャニが初出場した８年前から、“共闘”してきた仲だ。

　嵐は中継出場が確実だが、集大成となるパフォーマンスに安田章大（３６）は「変わらないスタイルを見せてもらえたら。嵐が作った輝き方があると思うので」とリスペクト。村上も「副社長（滝沢秀明氏）もそうですが、この世代で培ってきた物を見せていければ」と友情をにじませた。丸山隆平（３７）は「オンラインライブもあるのでいい形で締めくくって、勇姿を届けてくれたら」と、嵐のデビュー曲「Ａ・ＲＡ・ＳＨＩ」の振り付けを披露した。

　横山裕（３９）によると、嵐・相葉雅紀（３８）が「とりあえず走りきらなきゃ」と大みそかを見すえていたといい、「華々しくゴールテープを切ってほしい」と完全燃焼を熱望。「それぞれ来年も活躍してくれるでしょうし、これからの嵐が気になります。後輩の道しるべになってもらえたら」と言葉に力を込めた。

　司会狙いを毎年公言するも、落選し続けている村上は、「来年は紅白の司会をしますし、嵐の代わりに関ジャニ∞が嵐を巻き起こすので、期待してください」と“定番ネタ”を交え怪気炎。温かさとユーモアのある言葉で、区切りを迎える仲間の背中を力強く押していた。