高橋一生「岸辺露伴は動かない」が話題 「くしゃがら」で思い出す「ズンドコベロンチョ」
高橋一生主演の3夜連続ドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK)が話題を集めている。荒木飛呂彦氏の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する漫画家・岸辺露伴を主人公にしたスピンオフ作品。30日に放送された第2話で登場する謎の言葉「くしゃがら」は過去の名作短編ドラマを彷彿とさせる、という声も見受けられている。
「くしゃがら」は同じ漫画家・志士十五(演・森山未來)から教えられた謎の言葉で、その意味に迫ろうとする露伴と十五の2人に起きる出来事を描く。
“謎の言葉”での短編ドラマ、という共通点で見受けられたのは「ズンドコベロンチョ」という言葉だ。
「ズンドコベロンチョ」は、フジテレビ系の「世にも奇妙な物語」で放送された短編ドラマ。「ズンドコベロンチョ」という謎の言葉に翻弄(ほんろう)されていく主人公の姿が描かれている。草刈正雄が主人公を演じ、同じ「世にも奇妙な物語」の中で、藤木直人を主人公にしたリメーク版も制作された。脚本を北川悦吏子氏が担当したことでも知られている。
「岸辺露伴は動かない」は“奇妙な出来事”というストーリーの柱の面白さに加え、原作の世界観を損なわない演出や高橋と共演者による会話の応酬、菊地成孔による音楽等、第1話の「富豪村」もあわせて見どころが多い。こちらの脚本は、「侍戦隊シンケンジャー」や「仮面ライダー龍騎」など多くの特撮作品や、アニメ作品の脚本・シナリオを手掛けている小林靖子氏が務めている。