【The LDH Times】黒木啓司 21年「0から1へ」新体制14人の挑戦
EXILE 黒木啓司(40)は大いなる覚悟を胸に新年を迎える。コロナ禍に見舞われた2020年は、2月を最後に有観客ライブから遠ざかり、11月にはATSUSHI(40)が勇退。オリジナルメンバー全員がグループを去った。新体制14人で「0から1へ」を旗印に掲げる2021年の挑戦は、ニューシングル「RISING SUN TO THE WORLD」の元日リリースで幕を開ける。
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-本来ならPERFECT YEARだった2020年を振り返って。
「世の中が初めてのコロナに戸惑い、2月26日のEXILEのファイナル公演が中止となって。自粛期間に入ると、改めて自分と向き合う時間ができ、ボーカルは歌って人の心を支えることはできても、パフォーマーは無力だと感じたり。ファンの皆さんと現実には会えていませんが、SNSであったり、そういう部分でコミュニケーションを取ることが増えて。2021年に向けてのヒントをもらえました」
-LIVE×ONLINEにも取り組みましたが。
「無観客でも自分たちとしては、普段のライブと変わらないと感じてます。見られているのは一緒なので。会場では歓声がきますが、その代わりに(書き込みで)お客さんが思ってることが活字で届いて、今の時代に合ったライブができてるなと。新しいエンターテインメントを生み出せたと感じています」
-ATSUSHIさんの勇退を、どう受け止めましたか。
「僕が(地元の)宮崎にいたときから、ファンとして見ていた存在。もちろん寂しい部分はありますが、40歳からもうひとつ上を見るATSUSHI君は、男として素晴らしい。ATSUSHI君の声は僕らの体に入り込んでいるので、勇退はされても、またいつでも一緒にやりたいです」
-来年迎えるEXILEデビュー20周年の重みは。
「重いどころじゃないですよね。オリジナルメンバーがいなくなった今、EXILEという名前を、ここからどれだけ輝かせていけるかの正念場。いろんなアーティストが出てきても、ドームツアーを20年たってもできるグループはなかなかいないですから。ファンの皆さんに支えられながら、時代と共に大きくなっていったグループと感じてます。三代目JSBが生まれ、下の子たちも育って」
-元日発売のTRIBEニューシングルに収録される新曲「RED PHOENIX」については。
「どれだけエナジーを届けられるかというのが僕の中でのテーマ。ミュージックビデオには、それがすごく出ていると感じてます。14人体制の1発目として、お客さんが楽しみにしてくれていたEXILEだと感じます」
-来月28日からはTRIBEでドームツアーがスタート。気持ちの高ぶりは。
「いくらデジタルの時代になっても、来年はどんどん出会いを増やしていきたいですね。この前、ネス(NESMITH)らと一緒にアビスパ福岡のサッカー場でパフォーマンスをする機会があって、久々にお客さんの前で踊りました。歓声はなくても、お客さんのクラップが歓声のように聞こえ、その音が優しさに感じて。そういった今しか感じられないライブを、お客さんも僕らも体感するのもいいんじゃないかな」
-今後、EXILE THE SECONDが果たす役割は。
「SECONDも今年、ツアーをやれなくなって。それはどこかでやりたいと思っています。来年やれたらやりたいですが、今はEXILEに集中しないと。EXILEが倒れちゃうと、元も子もないので」
-来年の抱負を。
「『日本を元気に』というテーマでEXILE TRIBEが一丸となって、まずはドームツアーで皆さんの笑顔を見たいと思います。今の14人だからできる変幻自在のEXILEを作っていくのが、僕らの使命というか課題。14人の新しい輝きを放つことが。EXILEはオリジナルメンバーが0を1にしました。今、0から1にした人が誰もいない中で、改めて0から1にする作業をこの14人でやっていかなきゃいけないというのが、来年の挑戦になると感じています」