玉三郎 豪華な打掛をユーモア交えて披露
歌舞伎俳優・坂東玉三郎(70)が出演する「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」が2日、大阪松竹座で初日を迎えた。玉三郎による同所での新年公演は3年ぶりで、消毒、検温、マスク着用などコロナ感染対策の上で実施された。
正月にふさわしい『お年賀 口上』で幕開き。今回の特別演出として、玉三郎は『傾城』『天守物語』『助六曲輪初花桜』揚巻など豪華な打掛をユーモア交じりに解説しながら披露。普段身に着けている貴重なもので、観客も見入った。
歌舞伎ではあまり上演されていない「賤の小田巻」では、源義経との悲しい別れの中、美しく舞う静御前の風情で魅了。最後は『傾城雪吉原』で雪景色の中、豪華絢爛な衣裳で玉三郎が傾城を演じた。公演は19日まで。