大阪府の吉村洋文知事が４日、ＡＢＣテレビ「大激論！どうなる関西～財界フォーラム２０２１～」に生出演した。

　東京都など首都圏１都３県が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府に再発令を要請した緊急事態宣言について、「東京、関東圏の感染状況を見てますと、右肩あがりの状況になってます。非常に厳しい状況になってるのは間違いないと思います」と語った。

　大阪府内では３日、新たに２５３人の感染が確認された。重症者は過去最多の１６９人となり、確保している重症病床使用率は７１・６％に上昇。運用している病床数（２０６床）での実運用病床使用率は８２・０％に達した。

　吉村知事は「東京、関東圏は感染急拡大にある。大阪は事業者、府民のみなさんの協力のおかげで、なんとか感染急拡大は抑えつつある状況」と状況を説明した上で「でも医療態勢は非常にひっ迫しています」「冬場、感染は拡大力が強い。大阪もいつ感染拡大してもおかしくない。重症の方が非常に多い」と警戒感を訴えた。

　また、英国で見つかった新型コロナウイルスの変異株についても触れ、「変異株がどこまで広がっているのか。変異株が国内で広がると、感染拡大はさらに広がってくる。本当に注意しなきゃいけない状況が続いています」と話した。