嵐 有終47・2% 紅白歌手別視聴率瞬間最高 2年連続!異例の中盤で記録
昨年大みそかに史上初の無観客で開催された「第71回NHK紅白歌合戦」(総合、後7・30)の毎分視聴率が4日、明らかになり、昨年12月31日をもって活動休止に入った嵐が番組最高となる47・2%をはじき出した。2部で歌唱したラスト3曲目「Happiness」終盤の午後9時52分に記録した。歌手別の2位は嵐の次に登場したLiSA(33)で46・6%、3位は大トリのMISIA(42)で44・5%だった。(数字は関東地区。ビデオリサーチ日報調査データをもとにデイリースポーツが集計)
嵐が“有終の美”を飾った。大トリを務めた2020年に続く2年連続の歌手別1位。例年は番組終盤に最高値がたたき出されるが、今回は異例の“中盤”でのトップ獲得が、嵐の偉大さを証明した。生ライブ配信を行っていた東京ドームからの中継出演は、午後9時40分台だったが、5人を目に焼き付けようとする視聴者に時間は関係なかった。
最高のバトンを受けての登場だった。直前で“顔出しNG”で活動してきたGReeeeNが、AR(拡張現実)を駆使した初の“顔見せCG”で出演。午後9時33分の冒頭VTRで数字がこの日初めて43%台となり、さらに上昇。2曲目「キセキ」を披露後の午後9時39分に歌手別4位となる43・6%を記録した。
視聴者を驚かせると、満を持しての嵐の“ラスト紅白”はVTRからスタート。その後、5人がかみしめるように1曲目「カイト」を歌い上げると、数字は44%台に乗った。
松本潤(37)が「あと2時間あまりで年が明けて、僕たちの嵐はいったん、やみます。嵐が去ったあとに虹の架かった美しい空が、どうか皆さんの前に広がりますよう。明けない夜はないと信じて」と感動的なメッセージを送った午後9時46分に45・0%をマーク。2曲目「君のうた」で46%台をクリアし、ラストの「Happiness」で最高潮47・2%に達した。
熱い視線が送られた“最後の嵐”の余韻の中、LiSAが登場。「鬼滅の刃」ブームに一役買った歌姫は45%台をキープ。日本レコード大賞を受賞した「炎」で午後9時58分に歌手別2位となる46・6%をたたき出した。なお、嵐は個人毎分視聴率も午後9時52分に番組最高の35・5%を記録した。
また、MISIAが「アイノカタチ」を熱唱し、紅組司会の二階堂ふみ(26)、白組司会の大泉洋(47)を涙ぐませた午後11時39分が歌手別3位の44・5%。歌唱時以外では、二階堂がガッツポーズを見せた紅組優勝決定時が45・7%だった。