宝塚宙組1公演の出演者60人に制限して初日 壽初春大歌舞伎20時までに終演

 新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言(8日~2月7日)を受け、エンターテインメント業界では8日、対応に追われた。舞台では宝塚歌劇団、松竹、故蜷川幸雄氏創設の「さいたまゴールド・シアター」などが開演時間繰り上げ、公演中止などを余儀なくされた。

 宝塚歌劇団宙組は東京宝塚劇場でミュージカル「アナスタシア」(2月21日まで)の初日を迎えた。宣言に伴い午後1時半の部を午前11時、午後6時半の部を午後3時半に繰り上げ、密を避けるため1公演あたりの出演者を60人に制限。客席を使う演出は当面取りやめ、演奏も録音で対応。最前列と花道沿いの座席は販売しない。

 トップスター真風涼帆は「このような状況の中、劇場に足をお運びくださるお客さまには、3時間、夢のような時間をお過ごしいただけるよう、熱く熱く舞台を盛り上げていきたい」と語った。

 松竹は東京・歌舞伎座の「壽初春大歌舞伎」(27日まで)の第三部の開演時間を、11日から25分繰り上げて午後6時20分に変更し、午後8時までに終演すると発表した。

 吉本興業は12日から2月7日まで、14の常設劇場と1拠点での公演とその他の主催ライブで終演時間が午後8時を超える公演を中止。12日以降にチケット販売を開始する公演は客席の収容率を50%以下に変更する。

 埼玉県芸術文化振興財団は、2月11~21日に彩の国さいたま芸術劇場小ホールで上演予定だったさいたまゴールド・シアター第8回公演「聖地2030」を中止する。さいたま-は故蜷川幸雄氏が創設した55歳以上の劇団員からなる演劇集団で、現在の団員は69~94歳(昨年7月現在)。財団では「重症化リスクの高い高齢者俳優の健康と安全を最優先に考え」と説明した。

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