膳場貴子キャスター 「台湾と日本の差がここまで」…コロナ対策の差にがく然
TBSの金平茂紀キャスターが9日、同局系「報道特集」(土曜、後5・30)において、台湾のIT大臣オードリー・タン氏(39)を「私たちが見慣れているあの日本のリーダー達とは違って」とその手腕を評価した。膳場貴子キャスターは日本と台湾の違いに「がく然とする」と語った。
金平キャスターは冒頭で、「世界のなかでもコロナ対策がかなりうまくいってるのは台湾です」と紹介。「台湾のIT大臣オードリー・タン氏は、私たちが見慣れているあの日本のリーダー達とは違って明晰かつ、柔軟な判断力を示してくれています」と番組単独インタビューに応じたことを伝えた。
タン氏は「私は政府、閣僚とともに政治をしているが政府や閣僚のために働いているわけではない」などと自身の姿勢を述べた。日下部正樹キャスターが「コロナ制圧の秘けつ」を尋ね、タン氏は「丁寧に説明してキャンペーンを行った。自分の手から顔を守るためにマスクをしましょう。自分のためになる行動です」と市民に「丁寧に」呼びかけたことを語った。
その結果としてタン氏は「市民の誰もが政府のメッセージの重要性を初期段階から理解してくれた。台湾ではロックダウンせずにコロナ対策に成功し、小売業や飲食業がプラス成長できた」「政府側が何しているのかを理解できれば市民が政治に積極的になる」「市民本位の政策作りは常に国家の透明性につながる」などと述べた。
膳場貴子キャスターは「第1波が来たとき、台湾は初動から政治家の言葉に血が通っていた。ITデータを活用した細やかな対策を積み上げて見習うべきだと言われてきましたよね。あれから1年弱がたって第3波を迎えている今、台湾と日本でここまでの差が生まれてしまったのかと。ショックですし、がく然とする」と語った。