井上真央「光になる」舞台・富山はコロナに豪雪も…映画「大コメ騒動」イベント
女優の井上真央が34歳の誕生日となる9日、都内で行われた主演映画「大(だい)コメ騒動」の公開御礼イベントに登場した。
都内のTOHOシネマズ日本橋で舞台あいさつ予定だったが、緊急事態宣言の発令に伴い、中止。急きょ配信イベントに切り替えられたが、井上は「こういう大変な状況が続くと出口のないトンネルにいるような気分になることもあると思います。映画とか娯楽が、そこに一筋さす光になればいいなと思ってますし、そう信じてます」と力強く前を向いた。
映画では大正時代の富山県で実際に起きた、お米の高騰騒動を描く。「超高速!参勤交代」や「空飛ぶタイヤ」を手掛けた富山出身の本木克英監督(57)がメガホンを執ったが、地元を含む北陸地方は現在、豪雪の真っただ中。コロナ禍とのダブルパンチに本木監督は「1メートルくらい積もってて、とても映画を見に行くような状況じゃない。でも、この時期にあえて新作を世に出すことが大事なのかなと今は思ってます」と、うなずいた。
井上が演じたのは、貧しい漁師町で暮らす3児の母。日本の女性が初めて起こした市民運動とも言われる史実を、顔を真っ黒に塗って、パワフルに体現した。物語にからめ、井上は「安全第一、健康第一を優先してほしいと思いますが、頑張り過ぎず、映画のおかか(女房)たちのようにたまには愚痴ったり、もう我慢できんと思ったときは、この映画を思い出してもらいたい。映画館はあいています」と笑顔で呼びかけた。