北村氏、無策なら東京でコロナ感染「1日7000人」 今週中に4000人と分析
日本医科大学の北村義浩特任教授が11日、TBS系「グッとラック!」に出演し、東京での新型コロナウイルスの感染者数について「何も対策しなければ(1日)6000人とか7000人」と分析を示した。
番組では、今月7日に緊急事態宣言が再発令され、初の週末を迎えた東京の新宿、渋谷などの繁華街では人出が約30%ほどしか減らなかったというデータが示された。連休前の今月8日には東京での感染者は2392人。北村氏は「2週間前の行動が答え合わせのように数字になって現れる」とし、緊急事態宣言の発令が言われ始めた今月5日くらいを起点に「19日か20日くらいまでは(数字が)上がってしまう」と見解を示した。
さらに「今週までは4000人規模までは上がると思います」とさらに上昇するとし、「何も対策しなければ、6000とか7000とか」と数字を示した。緊急事態宣言の効果が出始めた後の東京の感染者の推移については3つのパターンを提示。再発令から2週間後に当たる21日を数字を見る注目点に挙げ「不十分な対策なら4000、ほどほどの対策だと3000、厳しい、効果がある対策をすれば2000人台」と分析した。
欧米のロックダウンに近い、厳しい対策を取れば、21日には2000人台となり「2月初旬から半ばまでにはステージ3の指標、1日500人台になって解除される可能性が高くなる」と予測。昨年4月の1度目の緊急事態宣言と同程度の対策なら3000人台で「3月初旬くらいまでは解除できないかな」とした。
ただ、実際にこれまで日本でロックダウンに近い対策が取られたことはなく「(2000人台にするのは)東京では相当の覚悟とか決意が必要」と厳しい現実を示した。