橋下氏「国家運営が大混乱」 緊急事態宣言、目的とメッセージが「バラバラ」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が11日、月曜レギュラーを務めるTBS系「グッとラック!」に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大で2度目となった緊急事態宣言について「国家運営が大混乱してる」と危惧した。
番組では、今月7日に緊急事態宣言が再発令されたが、初の週末を迎えた東京の新宿、渋谷などの繁華街では人出が約30%ほどしか減らなかったというデータが示された。橋下氏は「今回は社会全体の人出を抑制しようということではなく、飲食店に人が集まるのを徹底的に抑制しようとしてるのが目的になってる」と政府の姿勢を解説した。
日本医科大学の北村義浩特任教授が、緊急事態宣言の再発令から2週間後に当たる21日を数字を見る注目点に挙げ、東京の感染者数を「不十分な対策なら4000、ほどほどの対策だと3000、厳しい、効果がある対策をすれば2000人台」と具体的に分析。まだ数字が増えそうな状況に橋下氏は「国家運営が大混乱してるのかなって思います」と感想を語った。
続けて「飲食が感染のリスクが高いって言うなら、徹底して抑える。(飲食に)ターゲットを絞った時に徹底的に抑える姿勢をやらずに、イベント(の人数制限)、テレワーク(の徹底)とか言ってますが、どこを抑えるのか、メッセージとやってることがバラバラ」と政府の意向が徹底されていないことを指摘した。「日本の国家運営がカンに頼った運営になってる」と言葉に力を込めた。
さらに、「4月7日に出した第1回目の緊急事態宣言の効果検証をきちんとやってない」ことを問題視。「結局、何をどこまでやればどういう効果が出るのかっていうことを、専門家が議論して効果検証をやった上で、今回の2発目をやらなきゃいけなかった」と2度目の宣言までの経緯に不満を示した。