コロナ禍で異例ずくめ…厳戒成人式 横浜市&杉並区は分散開催 さいたま市はオンライン

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、列島各地は11日、成人の日を迎えた。式典を中止や延期とした自治体がある一方、屋外やオンラインでの開催など新成人にとっては異例ずくめとなった「節目の日」。緊急事態宣言が発令されている東京都杉並区や横浜市では感染対策を徹底し、人が集まる形で開かれた。

 大阪府東大阪市は、例年の屋内施設から変更し、花園ラグビー場で初めて式典を開いた。「聖地」のスタンドには、振り袖やスーツ姿の新成人が集った。さいたま市は、オンライン開催。成人式の実行委員を務める新成人と市幹部ら限られた人だけで式典を実施し、生中継した。

 全国の市町村で最多となる約3万7千人の新成人を抱える横浜市では、式典を2会場に分け、回数を増やす分散開催を実施。各回終了後、スタッフが座席の消毒に追われた。同市の大学2年富田麻比さん(20)は「会場は空席も目立ったので、コロナの不安はなかった」と振り返った。

 東京23区で唯一開催した杉並区は、式典の回数を4回に増やし、1回ごとの参加者数を減らすなど、3密回避に努めた。田中良区長は「皆さんを信頼したい。式典終了後は酒宴は控え、帰ってほしい」と訴えた。

 都内の大学2年稲上慈乃さん(19)は「他の区の新成人も式典に参加したかっただろうと思うと…」と複雑そう。大学2年前田頼蔵さん(19)は「地方の友人がコロナ禍で上京できなかったので、今日の写真を送りたい」と話した。

 式典を延期した渋谷区は、会場に予定していた渋谷公会堂前に職員を待機させ、延期を知らずに訪れる新成人に備えた。センター街で飲食店を営む男性は「いつもなら昼頃でも晴れ着姿の人が行き交い華やか。コロナで仕方がないけど、少し寂しい」とつぶやいた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス