吉村知事 「民間病院のお力を…せめて1床2床を」…コロナ患者
大阪府の吉村洋文知事が14日、MBSの情報・報道番組「ミント!」に生出演し、新型インフルエンザ対策特別措置法に基づき、医療機関に対し、コロナ患者を受け入れるよう病床確保の要請を「やります」と明言した。
府は昨年末、コロナ患者を受け入れていないものの、内科・呼吸器内科がある約110の2次救急医療機関に軽症・中等症病床の確保を要請。新たに患者を受け入れた医療機関に3千万円の支援金を支給する制度を作ったが、応じたのは約10病院で計約30床どまり。目標とした200床には遠く及ばなかった。
吉村知事は「大阪全体で8万病床(ベッド)があり、そのうちコロナに使われてるのは約1400床で約1・7%。8万ベッドのうち、民間(病院)が約7万ベッドで、うちコロナに使われているのは約0・6%ぐらいです。やはり民間の病院にもう少しお願いする、お力を借りるのが必要」と説明。「せめて1床か2床はお願いします」と感染拡大が収まらない中、ひっ迫する医療体制を背景に、民間病院の協力を改めて呼びかけた。
12日の府の新型コロナ対策本部では、民間の医療機関436のうち、コロナ対応をしているのが10・6%の46病院で、民間の7万610の病床のうち、コロナに使われているのは454床で0・6%というデータが示されている。