小1で被災 神戸出身の桂あおば「襟を正す日」にR-1準々決勝決める

 イケメン落語家の桂あおば(33)が17日、大阪市内で行われた、ひとり話芸若手ナンバーワン決定戦「R-1グランプリ2021」2回戦に出場し、準々決勝進出を決めた。若手でも最低15分間の高座を務めることが当然の中、「落語を好きになる人が1人でも増えたら」という思いで、ネタ時間2分の慣れない難関を突破した。

 厳しいことは覚悟の上だ。あおばは「(例年、審査員を務める桂)文枝師匠の前でピンネタを披露したい」と決勝への意欲を見せた。また、賞金500万円で「1000万円分はお小遣いをもらったり、おごってもらった」という師匠・桂ざこば(73)に、「お年玉を100万円ぐらいあげたい。(これまでの)10分の1ぐらい返したい」と思いを明かした。

 あおばは1988年1月12日、神戸市西区出身。この日、26年目を迎えた阪神・淡路大震災当時は小学1年生の7歳だった。発生した午前5時46分は就寝中で、大きな揺れにも目を覚まさなかったという。起床後、部屋の散らかりぶりに驚いた。テレビは台から落ち、牛乳瓶は割れていたという。

 父が神戸市須磨区で営んでいる店が半壊。学校が休みで家にいる自身は、珍しく父が遊んでくれることを無邪気に喜んでいたというが、「いま考えると、父も母もきっとあせっていたと思う」と振り返った。被災した親せきが自宅に身を寄せたりしていたという。

 あおばは、1月17日について「神戸市民にとって1年に1回、思い出す日。震災について見つめ直す日。普段は意識してないけど、1年に1回、襟を正して自分の人生を思い返す日かなと思う」と真剣な表情で語った。

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