日本医師会会長の会見に「脳しんとう起こしそうになった」と医療専門家
元厚労省医系技官の木村もりよ氏が23日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に生出演。日本医師会の中川俊男会長が20日に行った会見について「脳しんとうを起こしそうになった」「上から目線」と憤った。
中川会長は20日、公立・公的病院に比べ、民間病院の新型コロナウイルス患者受け入れが進んでないとの指摘に対し、「日本は諸外国に比べ病床数が多いにもかかわらず、なぜ医療崩壊が進んでいるのか、医療関係者の努力が足りないのではないかという指摘がある。(中略)これらの指摘に対して、全国の医療関係者は深く傷ついている」「これらの指摘は正しくない」などと反論した。
テレビ生出演中にこの会見をリアルタイムで見た木村氏は「新型コロナウイルスの最前線で働いてらっしゃる医療関係者のことを責めたことは一度もありません!」と否定。木村氏はこれまで、第一波から現在まで「無策」で医療マネジメントに手を打ってこなかった「厚労省と医師会」を批判している。
中川会長の会見に「これを聞いてると医療キャパシティーを増やすのに大変だから、飲食店や国民が犠牲になればいい、とかそういう上から目線で話してることがすごく気になった」と指摘。
中川会長は20日の会見でコロナ病床を確保するための対策組織を設置すると明言したが、「(会見で)何か建設的なものが出て来ると思ったら、『今から病床確保の対策、組織を改めて設置する』って。本当に、緊急事態宣言をこの人のためにするのは最後にしてほしい、と思いました」と憤慨していた。