「青天を衝け」渋沢役・吉沢亮「新しい扉バンバン開いている」家康役は北大路欣也
俳優・吉沢亮(26)が27日、主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(2月14日スタート。日曜、後8・00)のリモート会見に登場した。大河は初めてとなる吉沢は「ぜいたくな環境でお芝居をさせていただいている」と喜び、「新しい扉がバンバン開いていると思います」と、“ニュー吉沢亮”を実感している様子。また、同局は俳優・北大路欣也(77)が徳川家康役として出演することを発表した。
主人公である明治の実業家・渋沢栄一を「最初の印象は新しいお札の人ぐらいの認識」だったという吉沢だが、放送開始が迫り、新境地に思いを巡らせた。「感情を表に出す男というのもあんまりやったことがない」といい、「今ある吉沢亮では太刀打ちできなかった部分もあるので、新しい扉がバンバン開いていると思います」と充実感を示した。
百姓から武士、幕臣、明治新政府の官吏、実業家と波瀾(はらん)万丈な渋沢の生きざま。当初は「(渋沢の)芯の部分をつかめてなかったな」と振り返るが、撮影が進むにつれ「自由にやらせてもらっています」と自分なりの渋沢像を確立。脚本の大森美香氏も「写真だとステキな人という感じだが、地に足の付いた力強さがあった」と絶賛した。
大河ならではのスケールも新鮮だったという。「こんなデカいセットがあるんだと。どこを見渡しても大河の土地なので」と撮影当初を述懐。その上で「ぜいたくな環境でお芝居をさせていただいている。環境がガッチガチに用意されて緊張感もあるが、すごくいい経験をさせてもらっている」と大河の世界を存分に感じている。
また、幕末作品での登場はあり得ないはずの家康を、北大路が演じることが明らかになった。物語を俯瞰(ふかん)する立場として随所に登場する。
北大路は今回の役を「挑戦」とし、「孫を見守るような思いでドラマに寄り添いつつ、みなさんと同じ時間を共有できれば」とコメント。“新しさ”が詰まった大河に、吉沢は「今の時代だからこそ見てもらいたい作品」とアピールした。