小池百合子東京都知事が２９日、東京都庁で定例会見を行った。

　午後２時に会見場に姿をみせたが、一度、引き返して退出した。再び照れ笑いしながら現れ、会見台につくと、マスクを外し「バタバタしたので、整えるのを、口紅してくるの忘れました」と苦笑。「はい、それでは、このままやります！」と会見を始めた。

　新型コロナウイルス感染拡大に関して、緊急事態宣言発令から３週間、都民の行動自粛協力に感謝を述べる一方で、新規感染者が１日１０００人前後で推移していることを指摘し「まだ効果が顕著に出ているわけではないと考えます」とした。

　１人の感染者が何人に感染させたかを示す実効再生産数について「減少傾向は続いている。どこまで引き下げられるか、どれくらいのスピードで引き下げられるかということにかかっている」とパネル図解を使いながら説明。「今は０・７段階、ここでゲームが終わったわけではなく、さらにご協力いただくことによって、下へ下へとさげることができる。今が重要！」と呼びかけた。

　またテレワーク推進について、まだまだ実施率が十分でないとし、半日や時間単位のテレワークも導入するシステムを「テレハーフ」と命名して、提案した。