鈴木杏 コロナ禍で芝居は「命に触れる仕事」と価値観一変

紀伊國屋演劇賞の個人賞を受賞した(左から)鈴木杏、松岡依都美、眞鍋卓嗣、岡本健一、中村ノブアキ=東京・新宿
「第55回紀伊國屋演劇賞」贈呈式に出席した鈴木杏=東京・新宿
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 俳優の岡本健一(51)、女優の鈴木杏(33)が、優れた舞台公演に贈られる「第55回 紀伊國屋演劇賞」の個人賞を受賞し、3日、都内の贈呈式に出席した。

 岡本は「賞をもらってほんとにうれしいんですけど、あまり力にはならない。作品が変わると、またゼロから作り直さないといけない。稽古もしたくないんだけど、なかなかそうもいかない」とユーモアを交え、感想を語った。

 鈴木は「お芝居をするということを、根本から塗り替える作品でした。緊急事態宣言が開けて、劇場に足を運んでくださった方々の目を一身に浴びて、これまでエンターテインメントは『心に触れる』ものだと思っていたが、これは『命に触れる』お仕事なんだと、価値観がガラリと変わりました」と受賞作を振り返り、「自分の持つ影響力が思っている以上にあることに気付きました。しっかりと舞台の上に立てるようにならなきゃなと思いました」と身を引き締めた。

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