橋下徹氏 森会長会見に「うちのオカン見てるみたいで…」功績評価も辞任求める
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が5日、フジテレビ系「バイキングMORE」にリモート出演。女性蔑視発言とも取れる発言をしたことについて4日に謝罪、撤回する会見を行った東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)に言及し、7年間の功績を評価した上で引いてもらうべきだと持論を示した。
会見では記者の質問を途中でさえぎったりり、開き直ったような回答の物言いなどを連発したことから、“逆ギレ”会見などと非難されている。
自身も大阪市長や大阪府知事を務めた橋下氏は「僕は一部、森さんの気持ちがすごい分かる」と一定の理解を示した。
その上で「民主国家の政治家とか公の組織の代表が、国民から批判を受ける。僕もさんざん言われた。やっぱり人間なんで、一生懸命やったことに関してはそれなりの評価っていうのはどうしてもしてもらいたい。森さんがこれまで7年間やってこられたオリンピック組織委員会の会長としての職務というのは、ものすごく大変な業務。7年間ここまでやってきたのに、この一言でこんな言われ方をすんのかっていうのが腹の中でフツフツと煮えくり返ってたっていう気持ちがすごく伝わってくる」と思いやった。
ただ、森会長の発言については許されるものではないと断言。「やっぱり今の時代はその一言がアウトになっちゃう。これだけの利害関係者がいて政治とも競技団体とも調整をする、その実行力は森さんしかいないと思う。ただオリンピックというのは国民を気分良く楽しく思わせるというもう一つの要素があって、こちらは全くダメ。だから2つを分けなきゃいけないと思ってる」と自説を披露し「これまでの7年間、一生懸命やってくれたことに関してはきちんと評価した上で、この発言はダメだから引いて下さいと言わないと。森さんもう完全に意地になってますよ」と、功績をたたえた上で辞任を勧めるべきだとした。
橋下氏は自身のとらえ方として、ここまでの功績から謝罪会見で真摯に反省の意を示せば許されると見ていたという。「ただ、やっぱりあんな会見になっちゃって…。うちのオカンも80ちょっとなんですけど、こういう社会的な価値観に対してちょっと違うよと言っても、絶対考え方改めないんですよ。だからうちのオカン見てるみたいで…」と頑なになっている姿を自身の母親に重ね、「もうちょっと周りがちゃんとサポートして、会見の段取り組めなかったのかな」と残念がった。