「麒麟」本木“道三”「しかと見届けておるぞ」 長谷川感激で言葉にならず
俳優の本木雅弘が6日、NHK総合「土曜スタジオパーク」にVTR出演し、7日に最終回を迎える同局の大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公・明智光秀を演じる俳優・長谷川博己にメッセージを送った。
本木は「麒麟-」で、光秀に大きな影響を与えた美濃の武将・斎藤道三を演じた。コロナ禍で撮影が中断するなど、主演として大きなプレッシャーがあった長谷川を「本当に色んな事を背負って、いかんともしがたい日々があったと想像いたします。でもその苦しみを背負った者にしかにじみ出ない美しさが長谷川さんに存在していると思いながら見ています。この役を人一倍まっとうしたと、それだけでも抱きしめたい。とにかく心からお疲れさまでした」とねぎらった。
また、一視聴者として「戦のない平らな世の中を考え、葛藤した光秀の中にこそ麒麟が宿っていると。もう現れなくてもいいんじゃないかと思っています」と願望も告白。最後は表情を一瞬でガラリと変え「では十兵衛(光秀)、信長の始末をどういたすのか、しかと見届けておるぞ」。眼光鋭い道三になり切って思いを伝えた。
この言葉に、しっかりとこうべを垂れた長谷川は「いきなりですね。瞬時に変わりましたね」と本木の変身ぶりに驚いた。「ありがとうございます。うれしいです。いろんな感情をかみしめている状況で言葉が出てこないんですけど…」と声を震わせながら感激。「おっしゃるように、複雑な感情がありましたし、こうやって終わって、最後にお見せできる状況になって、また何か違うものが見えてくるんじゃないかと」と言葉をしぼり出しながら、自身に変化が起こることも期待していた。