長谷川光秀「新しい本能寺の変に」…NHK大河「麒麟がくる」最終回に万感
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜、後8・00)が7日、いよいよ最終回を迎える。描かれるのは、戦国時代最大のミステリーともいえる「本能寺の変」。ネット上では内容に関して予想合戦となるなど、話題を集めている。コロナ禍による撮影中断などを乗り越え、主人公の明智光秀を1年半にわたって演じてきた長谷川博己(43)が、放送を前に万感のコメントを寄せた。
“謀反人”のイメージが強かった光秀を主人公に据え、主君・織田信長との盟友的な関係性など、新たな切り口で描かれた戦国絵巻。長谷川は「明智光秀を生きたこの約18カ月という期間は、一生の宝物になりました」と、感慨をにじませた。
昨年4月からコロナ禍で3カ月、撮影が中断した。だが、そんな難局も、光秀を演じる上での「ひとつの転換点になったのかもしれません」という。視聴者にはどこかで作品が内包する“現代性”を感じてほしいと願うだけに「撮影現場での緊張感や、張り詰めた空気が、役にも作品にも結果的にいろいろな意味での影響を及ぼしたのではないかと思います」と説明した。
光秀の人間性は「『義』の人」と受け止めていた。「それは光秀を演じる上で、最後まで一貫して崩してはならない」と肝に銘じていたといい「世のため、民のため、平らかな世を目指し貫き通した男だと思います」と、役の根幹となったイメージを明かした。また、今作に出演した俳優陣から多くのものを吸収できたことで「いわば明智光秀は、さまざまなキャラクターから刺激を受けて作られていった集合体だったと言っても過言ではありません」と、役柄が確立されたとした。
最終回では、視聴者の期待も大きい「本能寺の変」を迎える。長谷川は「この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが『本能寺の変』に関してもこれまでにない新しいものになるのではないでしょうか」と予告。「なぜ、光秀は『本能寺の変』に至ったのか。その心の機微を感じ取っていただけたらうれしい」と、クライマックスの魅力が視聴者に伝わることを願った。