山口真由氏 森会長発言に涙で声振るわせ「やっぱり悔しいなっていう思いすごくある」
信州大学特任准教授・山口真由氏が8日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、女性蔑視の発言をした東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長について涙ぐみながら批判した。
山口氏は「私自身もこの発言については悔しいなと思うところが随分あって」と前置き。続けて「私がテレビに出る時は結構難しいなと思うところが多くって、年長の男性ときっかり同じ時間話すとうるさいって言われたり、同じように声を荒げるとヒステリックって言われたりする中で。それでも女だからだって言っちゃいけない、これは個人の資質の問題なんだ、もっと努力しなきゃもっと頑張んなきゃって一生懸命やってきたのを、女の入る会議は長いとか言われちゃうのは、やっぱり悔しいなっていう思いはすごくあるんですけど」と、途中から涙で声を振るわせながら思いを吐露した。
個人的な思いを述べた後は、冷静に持論を展開。「私はやっぱり森さんを表から裏に引っ込めて隠然と力を発揮してもらうとか、こういう本音を巧妙に隠してこの本音自体を温存していくっていうことにはすごく違和感があって…」と、今後も影響力を維持することには否定的な見解を示し、「私たちはこれをきっかけに問いを発しなければいけない。森さんが一人でこうなったわけじゃなくて、森さんを作った政治家の男社会があって、そしてこの発言を笑った人たちがいる。こういう構造的な問題に切り込む契機になったらいいなと思います」と、社会全体の問題として考えるべきだと主張していた。