森公美子 亡き母思い涙… コロナ禍対策で「ヤバイまた食べてしまう」
オペラ歌手で女優の森公美子(61)が9日、都内で行われたミュージカル「GHOST」(3月5~23日、東京・日比谷シアタークリエ)の制作会見に、浦井健治(39)らと登場した。コロナ禍での苦労や演劇への思いを語り、作品について問われると涙声になる部分もあった。
生死を超えた愛の物語が約2年半ぶりに再演。森は初演から引き続き霊媒師オダ・メイ役を演じる。会見へは舞台の衣装姿で登壇した。
コロナ禍のため稽古は厳戒態勢。稽古場に入る前には、着用してきたマスクを一度捨て、コートもその場でかけてからでないと入場できないと明かした。稽古中ももちろんマスク着用。「マスクを食べないで歌うにはどうしたらいいのか…大変な時代だと感じる」と困惑していた。
食事も話をせず極力一人で。待機時間が多いため、他キャストの稽古中に食べることが多いといい「ヤバイまた食べてしまうという。森自粛しないと。衣装ヤバイぞ自粛」と笑った。
コロナ禍での演劇界の現状に「演劇という火を消してはいけない」と強い覚悟も口に。作品について問われると「19年に母を亡くして…この作品を見てすごい喜んでたんですよ。おばあちゃんを思い出したって。そういうことを急に思い出すこともできるし、その人も浮かばれるんじゃないかな」と涙声で語った。
以降、4月4日、愛知県芸術劇場大ホール、4月9~11日、大阪・新歌舞伎座でも公演する。