元二階派の金子恵美氏 森会長&二階幹事長発言に「悲しいが、驚きはない」
元衆議院議員の金子恵美氏が9日、TBS・CBC系「ゴゴスマ~GoGo Smile」で、自民党の二階敏博幹事長が東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言によりボランティア辞退者が急増していることに「また落ち着いて静かになったらその人達の考えも変わるでしょう」などと語ったことに「悲しいが驚きはない」と語った。金子氏は議員時代、自民党二階派に所属していた。
番組では、森会長の女性蔑視発言でボランティア辞退者が増えていることに、二階幹事長が「また落ち着いて静かになったらその人達の考えも変わるでしょう」などと語ったことを取り上げた。二階幹事長は、森会長の女性蔑視発言についても、森会長が謝罪し、撤回したことで問題ないとの認識を示している。
これに、石井亮次アナが「金子さんは元二階派です。昨日今日の発言をどう受け止めていますか?」と質問。金子氏は「不適切発言でボランティア、スポンサー企業など開催に向けてご尽力している方に水を差している」と認識していると語り「なによりアスリートの方に、この大事なときに、戦うべきはコロナだったのに、他の要因で開催を危ぶませているのはまず残念です」とアスリート達にも同情した。
その上で「女性はじめ、多様な意見を政治の世界、他の世界でも抑制する森さんの発言、それを撤回したから問題ないと言ってしまった二階幹事長の発言、悲しいですが驚きはない」と語った。
金子氏は続けて「その世界に生きてきて、私も戦ってきた1人」と自分も政治の世界で女性差別と戦ってきたと主張するも「一時的な怒りにするより、多様性とはなんなのか、真の女性活躍はどういったことなのかと、引き続き考えるきっかけ、契機になってほしい」と発言の背景にあることを考えるべきと訴えた。
石井アナは、金子氏の「悲しいが驚きはない」というコメントに「驚きはないというのは、二階さんはこういうことを言っちゃう人だから?というニュアンス?」と発言の真意を改めて質問。金子氏は「いえ、二階幹事長に限らず、全員がそうとは言わないが、一定数、表で言わなくても腹の中で思っている男性は多くいらっしゃいますし、永田町に限らず地方議会でもいた」と説明。「残念だし、悔しいが、こういう考えがまだ残っていることが浮き彫りになった」との思いを語っていた。